アルファでは、生徒の成績調査をしたりすることはありませんが、
それでも一度授業を受けてもらうだけで、
おおよその成績をつかむことができ、合格校も自ずと見えてきます。
どこで分かるのか。
それは 相手の話の聞き方 です。
授業中、私が話し始めた時、
パッと自分の作業を止めて こちらを見てくる子は、
かなりの確率で 「学力の高い子、これから伸びていく子」 です。
こちらが授業説明をしていても、
自分の作業を優先させたり、下を見ていたりしていて、
こちらを見ていない子は
だいたいにおいて 「これから伸び悩む子」 です。
ましてや、説明中に
外の景色を見ていたり、筆記用具で遊んでいたりして、
こちらに意識がない子 は、
ほぼ例外なく 「学力の低い子、これから下がる子」 です。
話を聞く姿勢と学力との間には、
ものすごく強い相関関係があることは、
この受験業界に入って初めて感じました。
塾や学校の先生の多くは感じていることだと思います。
しかしあまり言われないのは、 それを言うとお母様方に
「私が言っても聞かないので、先生が指導してください」
と言われ、結果無駄な努力をしなければいけなくなるのが
目に見えているからかもしれません。
話を聞かない子には、
何回注意をしても諭してもほとんど効果はありません。
人の話を聞く姿勢は、その子が10年余の人生で培った習慣であり、
日々の家庭での様子があらわれるものなので、
授業中何度か注意され直るものではないのです。
お子様に何気なく話しかけてみてください。
「ねぇねぇ、新聞に書いていたんだことなんだけどね・・・」
お子様は今やっていることをピタッと止めて
しっかり顔を見てきますか?
もし本を読みながら、テレビを見ながらの、
背中越しの会話を続けようとするなら、
それは家庭だけでなく、塾でも学校でも同じようにしています。
せっかく教わったことも頭に残らぬまま消えていき、
得られたはずの知識をボロボロと落としていく。
そのような状態で、成績向上など望むべくもありません。
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