アルファ実験教室には、400名近い会員がいます。
塾でも実験教室でも、これだけの人数を抱えていると
2店舗目の出店が頭をよぎります。
別の場所に教室を開くことで、
これまで遠方から通ってくださった方の通塾時間を
短縮できるかもしれませんし、
五反田は遠いから・・・と敬遠されている方が、
新たに通ってくれるかもしれません。
そんな話を、たまだとしていました。
私達がいない教室で、授業を進めて行くには、
今の授業内容をマニュアル化しなければいけません。
私は大手塾の実験教室でも講師をしたことがあるのですが、
そこでは、学生のアルバイトさんでも準備ができ、
実験初心者の講師でもそこそこの授業が行えるよう、
完全マニュアル化されていました。
逆に言うとマニュアル化が難しい実験はカットされ、
実験内容は軽く薄く、時間も相当余裕を持って設定されていました。
さらに、最後に演習問題などを入れることで、
先生の都合で時間をいくらでも調節できるようにされていました。
(それでも大評判でした)
それと比べると、アルファの授業はあまりにも濃すぎ、密すぎる。
準備も複雑すぎて、授業のない日も毎日準備をしなければいけませんし、
微妙なさじ加減で実験の成功・失敗を分けるような実験も多くあります。
授業時間も、分単位で計算されており(その割には延びますが・・・)、
初めての先生がこなせる分量では全くありません。
それもそのはず。
24時間実験ばかりを考えて生活している私とたまだが、
全力投球した時に丁度良いように、
授業を作ってしまっているからです。
先の実験教室と比べても、およそ2倍は実験が詰まっています。
他店舗化のためには、今の授業内容を1/2〜1/3まで減らす
必要がありそうです。
実験と準備のマニュアル化に伴い、
準備でさじ加減が難しい、実験で失敗確率が高いものは
削っていく必要があるでしょう。
それは即ち、アルファの授業レベルの低下を意味します。
(いや、今のアルファはサービス過剰なのかもしれないので、
1/2くらいに希釈した方が適正なのかもしれませんが・・・)
授業レベルを下げてまで他店舗化したいのか・・・
という葛藤も生まれます。
「私たちが目指す授業」「良いサービス」とは
離れたものになっていくためです。
やはり、 テンポ良く次々と繰り広げられる実験、
小学校や他教室ではありえないくらいのスピード感、
2時間で頭をフル回転させ疲れてしまうくらいの授業密度
はアルファの自慢です。
今の私たちは、いわば職人であり、
マニュアル化とは対極をいく存在です。
これはこれで、アリなのかなと受け入れています。
他店舗化の方が事業的にはうまくいくかもしれませんが、
私たちは愚直に職人であり続け、
マニュアルでは不可能な実験を追い求めようと思っているのです。
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