かつてのアルファ実験教室は、定まった教室も無く
授業日だけ貸し会議室を借りて運営していた頃がありました。

今ほど実験器具も揃っておらず、
さらには受講コースも１つしかなかったので、
４年生から６年生までが一緒に実験授業をしていました。

そのような頃、２年生のコウ君が初めてやってきました。

４〜６年生にまじっての受講は、
漢字や身長差など、さすがにいろいろ無理もありましたが、
それでも高学年にまざって小さいながらも頑張って、
実験に参加していました。


しかし何回か受講した後、コウ君は来なくなりました。


それから１年半後、
４年生になって一回り大きくなったコウ君が、
今度は該当学年のベーシックコース生としてあらわれました。
２年生の頃とは違い、率先して問題に取り組み、
うまくグループをまとめながら実験をしていっていました。



そんなコウ君も６年生になり、先月ついに最後の授業を迎えました。

古くからアルファのことを知っている方が、
また一人卒業していきます。

本日、お母様からお手紙が届きました。

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森先生　瑞田先生

お暑くなって参りましたが、お障りなく　お過ごしでいらっしゃいますか。

４年前、５年生の姉について来たコウが、「ついで」で参加させていただいた頃から　長い間、二人　お世話になりまして　有り難うございました。　

当時、問題演習の時間に、森先生が　教室の隅で　コウの相手をして下さったこと、本人も　よく覚えております。「今から思うと　あの頃は　何が何だか　全然わからなかった」と申しております。。。　姉がアルファでお世話になる前は、塾のテキストの実験を　ある程度　家で再現してましたが、「真空鈴」「乾留」あたりで限界となり、インターネットを検索していて、たまたまアルファのＨＰにたどりつきました。理科実験のお店やハンズで、おもちゃのような　実験器具を買いあさっていただけに、初めて見学した時は　立派な実験器具や充実したプログラムに驚き、「こんなことをやっているところがあったんだ！」と感動いたしました。

それが何年も通う間に　恐ろしい速さで進化し、どんどん密度が濃くなっていくことには、驚きを超え、感服しておりました。今後も　意欲ある子供達にチャレンジングな場を提供して下さり、この分野をリードされていくことを願っております。

　 コウは重度の食物アレルギーがありますので、合宿には参加いたしませんが、来春　良い御報告が出来ますよう努力して参りたく存じます。

　 時節柄、くれぐれも御身体お大切に、ますますご活躍下さいますよう　お祈り申し上げます。
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長い間、ありがとうございました。
そういえば最初の頃、テストはまだ無理だろうということで、
端の机で実験器具の使い方などを練習していたりしましたね。
ご自宅でも実験をされていたとのこと、さすがだなと感じました。
準備や器具を揃えるのが大変なので、諦めてしまう方がほとんどです。
それでも「真空鈴」「乾留」は難しかったようですね。
私達も、真空鈴はかなりいろいろな器具でトライし、最近ようやく安定的に上手くいくようになりました。
（お姉ちゃんの頃は失敗確率が高くてスミマセンでした。）

支えていただいたおかげで、徐々に器具や設備も納得のいくものを揃えて
落ち着いた環境で実験ができるようになりました。
コウ君とはもっともっとたくさん実験授業をしていきたいと思う気持ち
があるのですが、
それでもコウ君は次のステップに向かう時なのですね。
コウ君の成長と時間の流れ、速いものです。

半年間、受験にむけて頑張ってください。
影ながら応援しています。

私達もコウ君に負けないよう、成長を続けていきたいと思います。

森